鑑定士ハチの部屋

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志田焼

志田焼
志田焼は幕末~明治初期に肥前有田の郊外にある塩田地区で
焼成された焼き物で塩田がナマッテ志田と呼ばれるようになったそうです。
伊万里港で船積して出荷したので伊万里焼と呼んでも間違いではないの
かもしれませんが伊万里焼とは別くくりになっています。
幕末~明治頃は多人数の宴会が多かったそうで大皿がたくさん作られました。

直径35cmの大皿です。
荒海を渡る鶴、ダイナミックな描き方だとおもいませんか。
高台内には9個の目跡があります。
大皿のため9個の支えがないと高台がヘタるのです。
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年配の骨董店主の話ですが、志田焼は江波焼と呼んでいた時期があった
そうです、今では志田焼に統一されました。
(現在では江波焼は幻の焼き物だそうです、因みに江波焼は広島の焼き物です)
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志田焼は特徴がありそこをみれば誰でも判断ができます。
志田の土は色が白くないため、表面を白色の化粧土をかけます、その白土を
拭い取るのですが、縁にどうしても残ります。
残った白土をエンゴベーと言います、エンゴベーがあれば志田焼です。
下の写真は皿の縁に付いたエンゴベーです。
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氷裂模様の志田焼
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この皿は少し手が込んでいて、墨弾き技法が使われています。
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志田焼の代表的な山水文です。
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柳の下にサギ、柳の下に二匹目のドジョウでもいるのでしょうか、何か
面白いね。
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志田焼は安価な焼き物ですが、少しでも高く売りたいために後絵をして色絵に
しています。
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   次回は明治初期の香蘭社と大正期の深川製磁です。
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by kahohira | 2013-03-03 18:30 | 骨董 | Comments(0)