鑑定士ハチの部屋

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カテゴリ:骨董( 69 )

新年のご挨拶

当ブログをご覧いただいている皆さまへ。
「新年おめでとうございます、今年もよろしくお願いします」。

酉年の新年に投稿できる物はないか探してみました。
梅にウグイス。↓
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ウメの枝にウグイス?が止まっている。↑
この絵は水彩画かな?とお思いでしょね。

違うんです、実はお皿に焼き付けてあるのです。
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陽刻」でウメとウグイスです。↑


横からの画像。
脚付長皿です。↓
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高台ではなくて「脚付」です、当時の高級食器だと思います。↑
ひっくり返して裏面を見ています。↓
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脚付の畳付け部分(足の先端)まで釉薬が掛けてあります。↑
つまり、接地面をキズ付けないための技法です。
センター付近を見ると釉剥ぎ処理がされています。
この処理をしないと癒着してキレイに焼けないのです。
かなり手の込んだ「古伊万里」です、「この手の脚付」は「柿右衛門」によく見られます。

年代はどうでしょうか?「1680-1700年」頃でしょうかね。













































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by kahohira | 2017-01-01 16:55 | 骨董 | Comments(0)

雨乞い祈願

今年の夏は猛暑です(毎年言っています)。
暑すぎます、もう参りましたこれくらいで許してください。

早朝にウォキングを一時間、その後に家庭菜園への水やりです。
朝食後にはエァコンの効いた部屋でゴロゴロした日々を過ごしています。
早く秋風が吹いてほしいですね。

「雨が降れば少しは過ごしやすくなるのではないでしょうか。」
昔々に雨乞いを祈祷をした時に「善女竜王」が現れて大雨が降ったとの
故事があるそうです。

今回は円空作「善女竜王像」の紹介です。
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正面から見たお顔、「円空仏」の特徴は「鼻」が大きい。↑
そして、「口元」は慈愛に満ちた「微笑」をたたえている

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左顔、耳が彫られています。↑

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右顔、耳が手抜き?。↑

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頭上には「竜王」が彫られている?。↑
「雨乞いの祈祷」が叶うときに「この竜王」が現れるのですね。

「円空」は江戸前期の廻国僧で各地を巡り一宿一飯の日々を過ごしていた。
母の供養のため12万体の仏像を作ったそうですが現在では約5000体の仏像
が「円空仏」として確認されています。
「円空」が旅した各地には「円空仏」が残されているようです。
一宿一飯のお礼にその場で仏像を彫り置いて行ったのでしょうね。
残された仏像の多くは「木っ端仏」と呼ばれる鉈と鑿(ノミ)で作った
簡素な作りの仏像です。

「古美術品の一つのテーマ」がブームになるにはある程度の数が必要に
なりますが「円空仏が五千体」では数が少ないように思います。
「円空仏」は人気がありが市場に出回るのは極少と思います。
やはり、数の少なさから「大ブーム」にはなりきらないようですね。
もし、本歌の円空仏に出会えば購入は検討する価値はあると思います。
(鑑定機関がないので贋作との見極めが難しいですかね)
今回紹介した「円空仏」は本歌の証明は出来ません。
仏像の木肌の古さ、そして作りなどから三百年くらいは時代がありそう
に思えますが・・・どうでしょか。

追伸、下記の画像は「円空」作「善女竜王像」です。↓
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by kahohira | 2016-08-06 23:10 | 骨董 | Comments(2)

古高取焼を見に行く。


飯塚市歴史資料館の「高取焼と筑豊の茶の湯展」に出かけました。

最近の飯塚はNHKの朝ドラで注目されています。
「伊藤伝衛門・白蓮」あさが来たの「潤野炭鉱」が話題になっています。
「炭鉱のイメ-ジ」が強いのですが江戸初期は「茶陶器」の優品も多数
作陶されました。
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直方にあった内ケ磯窯の作品です。↓
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現在の窯ではこれらの作品は焼成できないと感じました。↑
骨董好きな人は一つは「欲しい」と思いますね。

飯塚市にある「白旗山窯」の出土品です。↓
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白旗山窯の伝世している茶陶器は「遠州七窯」の一つとして大事にされています。↓
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内ケ磯窯の作品は武骨な感じを受けますが白旗山窯は洗練された感じがします。↑
小堀遠州が取り上げた茶陶器で「きれいサビ」と表現されています。
伝世している作品は多数は無いと思います。

当ブログで一度紹介したことのある自持の「遠州高取」です。↓
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裏面(高台)です。
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約400年前に我が郷土で焼かれた陶器です。↑
無傷です、今回の「茶陶展」に展示できるような物ではないかと思います。











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by kahohira | 2015-11-28 13:47 | 骨董 | Comments(0)

古伊万里 金襴手


伊万里の磁器。
1610年代に初期伊万里と呼ばれる「日本最初の磁器」作られました。
1640年代に色絵磁器の「古九谷様式」が生まれました。
1660年代に「柿右衛門様式」ができヨーロッパへ輸出されます。

今回は「柿右衛門様式」後に作られた「古伊万里」です。
1690-1720年頃に国内向けに作られた豪華な色絵磁器「金襴手」
と呼ばれる磁器の紹介です。
古い木箱。
当時からの時代箱でしょうか?。

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蓋を取りますと。
「ハデ」な色絵磁器です。
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各部位を見ていきます。
最初に「やきもの」を見るうえでのチェックポイント「高台」です。
焼き物好きな人は必ず高台付近を確認します。
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「銘」は「大明萬暦年製」。
この「銘」は高級食器に使われる「銘」だそうです。
「目跡」は「一個」です。
「土」は「白く」高級感があります。

鉢の側面を観ます。
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「龍」の全身が描かれています。

「龍頭図」のアップ。
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「なかなかの面構え」ですね、「爪」は四本。

龍図の反対側面。
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この側面の「模様」見たことがあります。
調べてみました。

「日本のやきもの」九州国立博物館発行の本です。
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掲載がありました。
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ほぼ同じような側面の描き方です。

次に鉢の内部を観ていきます。
「見込み」です。
「麒麟の図」です。
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そして、内面上部。
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「古伊万里・金襴手」は「金彩」を多用している事でしょうか。
他の古伊万里はここまで「金彩」の使用は無いと思うが・・・。

しかし、「古伊万里」には「贋作」が多くあります。
特に「初期伊万里」・「藍柿」等「贋作」が多くあるそうです。
知り合いの「骨董店主」は「本歌」は沢山な数は無いはずと言います。
「ヤフオク」等で売られている骨董品は「あやしい物」を時々みかけますね。

この「古伊万里・金襴手」は私には「本歌」か「贋作」か、よく判りません。
有田の「九陶」へ行く機会があれば持参して鑑定してもらう予定です。

















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by kahohira | 2015-08-02 18:37 | 骨董 | Comments(0)

黄瀬戸 片口形水指

時代:江戸中期頃
サイズ:22.0cm~25.0cm 高:10.4cm
価格:ヤフオク落札 3900円(個人的には安価と思う)

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細部を見ていきましょう。
「タンパン釉」
黄瀬戸にはこのタンパン釉が現れます。
「ロクロ目」跡が見れます。
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「釉なだれ。」
釉薬が厚めにかかり釉薬が流れています。
古い焼き物の見どころの一つでもあります。
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約300年前の古黄瀬戸です、キズが無い訳がありません。
キズをチェックしていきます。
「片口」付近です。
注口がカケています。
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「見込」付近。
釉薬切れがあります。
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「高台」付近。
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「アレ-、穴が・・・・」
水指に穴が空いていると水が流れ出ます。
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このままでは「水指」としては使えません。
これは「金継(金直し)」の練習の良い材料ではあ~りませんか-。
「注口」・「高台内の穴埋」・「釉薬切」等を金継で直しましょう。
恐らく、失敗するでしょうが「何事にも挑戦」してみるやる気が必要です。
「まー」失敗しても価格的には大きな負担ではありませんから。



















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by kahohira | 2015-07-08 18:25 | 骨董 | Comments(0)

金継ぎ その7

金継ぎの完成
さぁ-いよいよ、「金継ぎ」の最終段階です。

「弁柄ウルシ」の登場です。
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皿の上に少量の「弁柄ウルシ」を出して、細い筆に含ませます。
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「錆漆」でカケ部を埋めて乾燥した跡に「弁柄漆」を筆で乗せていきます。
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金属粉(金色)の登場。
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少量の金色粉を皿に取り出します、綿に含ませて、
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半渇きの「弁柄ウルシ」の上に綿に含ませた金色粉を軽く蒔いていきます。
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寛政期(1789-1800)頃の古伊万里 蕎麦猪口です。
5客中の4客の口縁に小ホツ傷がありました。
キズのせいで5客で7000円で買えました、「安かった」と思います。
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古伊万里は現在は人気がなく低価格で買えますが蕎麦猪口は例外であまり
値下がりしていません。
この手の蕎麦猪口は無傷であれば1客3000~5000円程度でしょうか?。
蕎麦猪口は使い道の多い食器で我が家では「コ-ヒ碗」で利用してます。
オシャレなコ-ヒ碗だと思います、もちろん蕎麦を食する時もネ。
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自宅利用の古伊万里食器であれば小ホツ程度の傷なら「金継ぎ」は初心者でも
できます。
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今回は「金継ぎ」に初挑戦しました課題点はありますが難しい作業ではありません。
課題点
1.ウルシかぶれ
2.作業が長期間に渡る
3.技術上の問題点(数回、経験すれば手引き本の内容が理解できると思う)
また、キズ物が増えれば再度、挑戦
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by kahohira | 2015-01-31 22:53 | 骨董 | Comments(0)

金継ぎ その6

新年おめでとうございます。
旧年中は大勢の方々にブログをご覧いただきました。
大変うれしいです、これからも続けていく励みになります。
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金継ぎその6
前回に錆漆でホツ、ハマグリ傷を補修した蕎麦猪口です。
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このような感じで補修しました、縁の黒く見える所。
「錆漆を塗る、カッターで削る、サンドペ-パで慣らす」を二回繰り返した。
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こちらは長猪口です。
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縁の黒い所、この長猪口は薄作りでキズが入りやすいようです。
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古伊万里、江戸中期、水注、染付草花文。
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江戸中期の古伊万里は成型、絵付は丁寧に作っています。
外見上は無傷にみえますが蓋の裏は。
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ハマグリ傷があります、キズの凹みは錆漆で埋めました。
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清朝時代の小鉢、縁にあるカケを埋めました。
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沖縄の茶碗、陶器でキズが大きくてあと一回は埋工事が必要です。
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金継ぎの作業は長期間に渡り、簡単には終わりませんね。
今回、経験した「金継ぎ」はプロに依頼すれば高額になると思います。
次は弁柄漆を筆で塗り、乾く前に金属粉を置いていく作業になります。
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by kahohira | 2015-01-01 18:52 | 骨董 | Comments(0)

金継ぎ その5

「ウルシかぶれ」で痒い。
最初は手の甲が漆にふれて「かぶれ」ましたが、
「かぶれ」は手だけでは済まず、ズボンでガード
していた足のももとまで「かぶれ」てきました。
お風呂に入った時などに思わず掻いています。
今日で16日経ちますがまだ痒みがあります。
「うるし」の成分が揮発する時に皮膚が反応しているのでしょうか?。

「錆漆」を作ります。
「砥の粉」を少し、お皿に入れて。
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少量の水で溶かします、同量の「金継ぎうるし」を出します。
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よくかき混ぜると「錆漆」ができます。
この「錆漆」がカケ部分を補修していく材料になります。
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「錆漆」を前回にカッタ-でケズリ、サンドペ-パ-で慣らした上に再度、盛り上げます。
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今回はここまでの作業にして湿度の高い室(むろ)に入れ乾燥を待ちます。
今日は「ウルシかぶれ」対策に上着は二枚着て、ズボンも二枚はいて対処しました。
あとは「かぶれ」ないように祈るだけです。
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by kahohira | 2014-12-17 15:50 | 骨董 | Comments(0)

金継ぎ その4

ウルシかぶれ

前回(12/02)に錆漆で器のカケ部分を埋めて補修をしました。
やはり、心配していた「ウルシかぶれ」で手の甲が「カブレ」ました。
睡眠時に無意識にかきむしっています。
「かぶれにくい漆」を利用ですが手袋を着用していても手袋の着脱時に
手の周りに付きます、手の平は「かぶれ」ませんが手の甲は「かぶれ」ました。
蕎麦猪口4個
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錆漆が乾いたのでカッターでケズリ、サンドペ-パ-で凸凹部をならしました。
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沖縄の茶碗3個
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茶碗はキズが大きいため一回では埋めきれません。
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長猪口
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錆漆は一回では上手くのせきれません。
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再度、錆漆で補てん作業を行います。
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by kahohira | 2014-12-11 16:33 | 骨董 | Comments(0)

金継ぎ その3

「ウルシカブレ」が怖くて重い腰がなかなか上がらなかった
「金継ぎ」ですが今日少し取り組みました。
(かぶれにくい漆を利用ですが小心者ですから真面目に怖いのです)

「砥の粉」「金継ぎ用漆」
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「砥の粉」を少しの水で混ぜて、同量の「金継ぎ用漆」を加えて
かき混ぜて「錆漆」を作る。
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下の茶碗は沖縄の焼き物ですが我が家では抹茶碗として使用していま
す、口縁に釉ハゲとカケがありますのでここに「錆漆」を塗り
補修していきます。

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下の写真はソバ猪口、口縁にカケがありますので「錆漆」を塗り
補修します。
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下のは「長猪口」、普通にある「猪口」よりかなり胴長です。
日本酒好きの方には嬉しい猪口でしょうね。
20客程度ありますが大部分は口縁にカケがありますのでこれも
補修していきます。
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「漆」は「湿気と温度」がないと乾かないとの事です。
パットにタオルを濡らして敷きます。

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パットの中に器を乗せる台を入れます。
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下の写真は今回、口縁に錆漆を塗り補修した器達です、並べて乾く
のを待ちます。
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「錆漆」が乾くのに1~2週間かかるそうです。
その後の作業は余分な錆漆のケズリ取り作業があります。
塗ってはケズリの作業を数回繰り返すそうです、完成までには
数か月かかるそうです。

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by kahohira | 2014-12-02 17:51 | 骨董 | Comments(0)