鑑定士ハチの部屋

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地方窯その1

湖東焼
湖東焼は幕末頃に彦根藩内で焼成された焼き物です。
彦根藩は安政の大獄・桜田門外の変で歴史上に登場します。
江戸幕府内では有力藩ですから焼物にも力が入っています。
湖東焼は古美術界では人気のある焼き物です。
オリジナルな物には「湖東」銘を入れていますが、写し物は無銘です。

湖東焼なます皿5枚です。
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湖東焼を判断する上で基準となるお皿の一つと言われている焼き物です。
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高台内には「湖東」銘があります。
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この唐草文様も湖東焼の文様です。
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水盤
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染付の色・描き等を見て湖東焼と考えています。
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幕末期でこれだけの描きは伊万里焼か湖東焼だと思います。
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底には銘はありません、たぶん伊万里を写したものでしょうかね。
湖東焼の特長は釉薬の切れた周辺は赤く変色する事です。
赤く変色している処がわかりますか。
伊万里焼はここまで赤く変色しません。
湖東焼は数も少なく割りと高価です。
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  次回は地方窯その2です。
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by kahohira | 2013-01-24 20:37 | 骨董 | Comments(0)

発掘品

すこし、ほっこり系の写真です。
昨年の暮に我が家に貰われて来た蘭です。
ここ数日で花芽が伸びてきました。
この写真を見て何の花芽かわかる方はかなりの園芸通だと思います。
答えは胡蝶蘭です、胡蝶蘭は初めてですので咲かせてみたいです。
これからも花芽の成長を紹介していきます。
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古瀬戸。
仏花器、その1
美濃瀬戸古陶磁研究所の紙が張ってあります。
室町、昭和6年出土と書かれています。
釉薬のかかった発掘土器にはカセがあります。
カセとは100年以上土中にあると釉薬が剥がれ落ちていき、釉薬の
かかってない所が現れます、本来の土味が見えます。
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仏花器、その2
古瀬戸は鎌倉幕府とかかわりが深かったと言われています。
仏教関係の焼き物を納めていたのでしょうね。
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仏花器、その3
底は糸切りです、古い焼き物は糸きり底をよく見かけます。
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仏花器、その4
小さな小壺と陶片です。
このような発掘品は物原に出来損ないのため捨てられた焼き物ですが、
学術的には非常に貴重な物です、現在は発掘はできません。
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須恵器です。
発掘品は永く土中に眠ていたため土臭がします。
乾燥した状態では臭わないが水に漬けるとすごく土の臭いがします。
この猛烈な土臭が発掘品の証明になります。
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タイ・ハンネラ土器発掘品です。
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茶入。
前所有者は古唐津と説明していました。
東北大学が藤原三代の調査をした折に発掘した物だそうです。
この小壺を九陶(佐賀県立九州陶磁器文化館)に鑑定を依頼しました。
かなり古い時代に日本に招来した唐物でしょうとの説明でしたが、
確定は出来ませんでした。
この焼き物にもカセが見られます。
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次回は伊万里焼以外の地方窯の紹介です。
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by kahohira | 2013-01-14 11:05 | 骨董 | Comments(0)

六古窯

皆様
新年おめでとうございます、本年もよろしくお願いします。


六古窯とは瀬戸・備前・丹波・越前・信楽・常滑の古窯を言います。
1000年以上の歴史があります。
古瀬戸は施釉されていますが他の五窯は焼締めで無釉です。
ではどんな場所に窯を築くのでしょうか?。
問題は陶土と燃料があるのが必須条件です、特に燃料です。
燃料は松です、赤松は山に、黒松は海岸線に自生してます。
窯を築くのは斜面を利用した登り窯ですから燃料も赤松になります。
赤松の自生した小高い山の周辺に築窯し、赤松が無くなれば、
燃料を求めて別の場所に移動していきます。
陶土は田土です、葉・小枝が混じった土です。

古越前(桃山~江戸初期)
古越前はヒモ状にした粘土を積み上げて成型し、口はロクロで成型します。
写真は自然釉がかかった火のあたった面と壁側の火のあたらない面です。
火のあたった面は火ぶくれが破れています。
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ロクロ引きした口周辺と底面です、底面にはゲタ印と言われる壺を固定
した跡が線のように見えます。
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火のあたった面の自然釉が綺麗です。
自然釉は松ヤニと灰が混じって肩に付き下部へ流れています。
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古越前(江戸初期)
黄ゴマと言われる自然釉がある火のあたった面と壁側の火のあたらない
面です、この壺は流れるような自然釉はありません。
ゴマには黄ゴマと青ゴマがあります、青ゴマは室町以前の壺に見る事が
できます。
この壺は黄ゴマですから、桃山~江戸初期のものになります。
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口周辺と底面です。
首から上はロクロ引き成型です。
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古常滑(江戸初期)
この常滑は窯の中央部に置いたのか、どの方向でも自然釉があります。
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古常滑(室町)
自然釉が塗りつけたような感じで付いています、しかもグリーン色です。
自然釉の色の違いはその時代の窯の構造の違いだそうです。
グリーン色の自然釉は室町以前の物だそうです。
下部側面にバツに見える窯しるしが有ります。
窯しるしは共同の窯で焼くので各人の持ち物の区別をするために、
つけたしるしです。
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口周辺と底面です。
焼成中に倒れたのでしょう、口がゆがんでいます。
隣の壺に倒れかかったのでしょうか、剥がし跡があります。
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古信楽(桃山~江戸初期)
この信楽の壺は口を欠いています。
口の欠けた壺は骨壷の可能性が高いそうです。
一般人は土葬ですが特権階級の人は火葬したそうです。
故人の魂があの世と現世を自由に行き来できるようにと願って
首から上を欠くのです。
この壺には肩に黄ゴマが沢山付いていますが、流れるような自然釉
はありません、黄ゴマですから桃山~江戸初期の壺です。
下部側面はウニと言われる陶土に混じった小枝等の燃えた跡が見えます。

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    次回は発掘陶磁器の紹介です。
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by kahohira | 2013-01-01 15:55 | 骨董 | Comments(0)