鑑定士ハチの部屋

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幕末期の鍋島

前回に紹介した胡蝶蘭です。
一月初旬に花芽が伸びだし、二月中旬で15センチになりました、
支柱を立て誘因しました。
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幕末期の鍋島です。
日本磁器最高峰と言われる鍋島焼ですが、幕末期ではやはりカゲリが見られます。
明治四年に廃藩置県となり鍋島藩の保護がなくなります。
江戸から明治に時代が変わっても焼き物作成法が突然変わる訳ではありません。
鍋島焼は廃藩置県後は民窯になり大河内焼と呼ばれます。
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現存している鍋島焼は数も少なく非常に高価です、市場には本歌は無いと
思うべきです。
私のような貧乏コレクターは幕末期か明治初期の大河内焼を手に入れる
のが精一杯だと考えています。
太湖石に牡丹の花の絵は江戸後期に見られる鍋島焼の特長です。
(伊万里焼では太湖石と牡丹は長い期間描かれていますが鍋島は江戸後期だけだと思います)
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江戸後期の鍋島は牡丹の葉の描き方に特長があります。
葉は葉脈の中心をさかいにして一方を濃く、片方は薄く描きます。
葉脈も中央の線から左右に書きますが中央の線よりすこし離して筆を入れています。
(写真では解りつらい)
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裏側には蝶が二匹飛んでいます、肥前皿山は蝶がたくさん住んでいて別名
は蝶山と呼ばれています、伊万里焼は蝶がよく描かれています。
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この鍋島は手洗い鉢との事です、上から見た写真です。
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高台です、窯キズがあります、江戸中期の鍋島ならキズ物として処分
されますが幕末期の鍋島は製品として残されました。
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次回は志田焼の大皿です。
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by kahohira | 2013-02-14 12:21 | 骨董 | Comments(1)

地方窯その2

古曽部焼
古曽部焼は初代~5代までで閉窯になります。
初代~3代までは現存する作品は少なく高価です。
古曽部焼は遠州七窯の一つに数えられています。
本品は3代目作の香炉です。
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何代目の作品かは印を見れば判断できます。
写真では見ずらいのですが、3代目が使用した印です。
高台の内側に押印しています。
3代目は1833-1882年で没しています。
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瀬戸焼
明治~大正頃
見込みに描かれている龍が可愛いと思いませんか。
龍は水を管理する神様です。
この子供のような龍は雨龍と言い古伊万里にもよく描かれます。
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さて、この皿は何焼でしょうか?
絵だけを見れば鍋島?盛期伊万里?平戸?
土は純白で釉薬も白、かなりの高級品のようです。
裏は何も描かれていません。
鍋島とは高台が違います、盛期伊万里なら裏絵があると思うが書いてない。
残りは平戸焼と言うことになります、この白さは天草陶石でしょうか。
この皿が平戸焼なら平戸の技術は最高のレベルにあると思う。
鍋島、盛期伊万里と比べても遜色はないと考える。
平戸焼の高人気、高価さが理解できる。
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郡中十錦(ぐんちゅうじっきん)
文久年間(1860年頃)~明治初期
愛媛県砥部焼の近くの窯です。
清朝磁器の十錦手を写した焼き物です。
現在では美術館等に展示されていて、市場には少ないと思います。
この皿に描かれている龍もおもしろいですね。
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上の皿とは趣きが違いますが郡中十錦です、裏絵は同じです。
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   次回は幕末期の鍋島焼です。
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by kahohira | 2013-02-05 12:05 | 骨董 | Comments(0)