鑑定士ハチの部屋

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アユ皿

欲しかった鮎皿。

盆栽棚に紅葉してきた鉢植えがありましたので写真に収めました。
盆栽棚上でも季節を感じることができます。
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「骨董を楽しもう」 講師:細矢 隆男
NHKの教育テレビ放送の教本です。
2008年11-12月の放映でした。
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この本の中に細矢さんが骨董市で古伊万里を買う内容の記事があります。
買ったのが鮎皿です、それも「藍柿右衛門」と言われる盛期伊万里です価格は
6万5千円、「一昔前から考えられないぐらい安くなっている。」とのことです。

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九州陶磁文化館の柴コレの本です、この本のおかげで古伊万里の製作年は私でも
かなり理解できるようになりました。
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地図皿、姫皿、髭皿、鮎皿などと呼ばれる人気の古伊万里の一群があります。
これらの皿は人気があり、また高価なため贋作もたくさんあります。
ヤクオフに出品の中にも贋作を見かけます。

私も日常使いの鮎皿が一つは欲しいと考えていました。
「藍柿」は高価ですからパスして江戸後期の安価な鮎皿を探していました。
柴コレの本に掲載があります、 流水鮎文菊花形長皿 1760-1790年
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柴コレ本に掲載の同手の鮎皿がヤフオクに出品されました。
「念ずれば通じる」との諺が現実になりました、気合を入れて入札に臨みたいので
すがここで問題が出てきました、ヤフオクでは普通には出品数は1客か5客です、
しかしこの出品者はなんと「15客」の一括処分売りです、「15客」では総額は相当な
金額になります、内訳は8客完品、後の7客は縁に小さなホッ・ニュウがあるそうです。

骨董蒐集は「出会えるか否か」だと言われます「出会えない美人は手の出しようがない」
のです。
鮎皿は引手あまたです、入札の応酬で10分の延長の繰り返しで決着がつきません。
1000円スタートから私の46600円の入札でヤット、落札になりました。
1客単価:3100円位です、人気の鮎皿ですから私が将来手放す時があれば1客当たり
「1万円位でお願いしたいナァー」、少し(かなり)強欲ですね。

とりあえず、5客だけ漂白洗いして並べました。
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やはり、「藍柿」の鮎皿とは格の違いはあきらかです。
江戸後期の鮎皿なら日常使いの食器としてキズが付くのは承知の上で使用できます、
でもね、「古伊万里の鮎皿にアユの塩焼きをのせて食事をする」チョット優雅な気持ち
になると思いませんか。
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サイズ: 縦12.2cm 横18.3cm 高さ4.7cm
口紅(写真はピンボケ) 贋作の口紅はガサガサしている、本品はスベスベです。
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「見込みのアユ」の絵。
もうすこし上手に描けないのかな・・・・目なんか点じゃないか。
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側面です、裏絵はなし。
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高台付近です、姿は良いと思う。
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by kahohira | 2013-11-29 16:20 | 骨董 | Comments(0)

江戸後期の伊万里or平戸 ?

数日前に入手した磁器の水注です。
ヤフオクで落札しました、この作品の出品者は私は信頼のおける方だと思っています。
過去に何度もこの方から古美術品を購入しています、全くの贋作を出品するような人
ではありません。
今回、紹介する水注は箱書きは「平戸 三河内」と記載されています。
しかし、出品者はこれは「江戸後期の古伊万里です」と言い切っています。
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箱から取り出しました、白磁に桜の枝・花が染付で描かれています。
白磁に桜がワンポイントで、いい感じです。
形も現代品と比べると少し武骨で古格を感じます。
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注ぎ口をのぞいています。
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蓋を外しました。
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蓋だけを見ると古伊万里に見えるかな?。
出品者はどこをみて「古伊万里」と断定しているのでしょうか?。
私には理解できません。
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私は本作品は平戸で間違いないと考えています。

数年前、知人の骨董店主から教えてもらったポイントがあります。
板上にある成型した器を如何にして切り離すのかがポイントだそうです。
伊万里:糸で引き切り、切り離した後、濡れた鹿皮で軽く拭く。
平戸 :板の上に木綿布等を敷きそのうえで陶土を置き成型する。 
余談になりますが中国では刃物で切り離すそうです。
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上の写真は底です、布目がクッキリと確認できます。
器が乾燥後、布端を持ち上げれば板からの切外しは簡単ですが布目が残ります。
伊万里では布目跡は確認できないはずです。

以前に紹介した平戸水注です、この器でも検証してみましょう。
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底を見ています、中央部に布目が確認できます、周辺はかるく拭かれている。
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これも以前に紹介した平戸根付です、これでも検証しましょう。
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底です、布目が確認できます。

ではナゼ出品者は「伊万里」と言い切ったのでしょうか?。
これは私の憶測ですが出品者は「平戸の鉄釉(錆釉)の水注」しか見たことが無い
のではないかと感じています、つまり平戸の白磁の水注は見たことがなかった。
確かに江戸期の平戸白磁水注は珍しいと思います。
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それではもう一件の水注を見てみましょう。
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江戸後期~幕末の伊万里水注です、これも数か月前に同じ出品者からの購入です。
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蓋を外しました、江戸後期~幕末の伊万里は雑な絵描きですね。
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高台です、平戸とは全く違います。
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私は平戸の方が好きです、貴少性もありますもんネ。
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by kahohira | 2013-11-15 17:29 | 骨董 | Comments(2)

織部獅子香炉

豆柿盆栽。
我が家にある小さな実りの秋景色です。
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それでは本題の紹介です。
獅子香炉(織部)と記載のある合せ箱です。
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箱から取り出してみました、頭部と胴体部に分れています。
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胴体部に頭部を載せました。
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顔部のアップ。
チョット、顔がこわ~い、鼻の孔がひらいて息使いが聞こえそうです。
しかし、この手の顔はメス獅子からはもてるのでしょうね。
(人間の男性がこの顔だと一生独身だよね、獅子でよかったね)
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斜め前からアップ。
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胴体部の前面。
平安時代の木像の獅子(狛犬)像が骨董誌等に掲載されているのを目にしますが
古い作品ほど前足の付け根の筋肉(胸部)は大きく張り出しているそうです時代
が下がるほどスマートな前足になるとのことです。
本作品を見てみると胸部筋肉は無くスマートな前足ですので古作の作品ではありま
せん、もちろん織部釉ですから江戸期以降の作品になります。
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胴体部後面。
後ろ足は貧相な作りです。
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底です、板底になっています。
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後姿の全体像です、デカ頭でシッポは三本?かな。
キュートなお尻がかわいい。
後姿はコケシ人形の様に見えます。
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横姿はバランスはまぁまぁ、こんな感じで仕方がないのかな。
購入先:ヤフオク 30600円
製作年:江戸中期~後期
高さ:18cm

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by kahohira | 2013-11-02 13:30 | 骨董 | Comments(2)