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鑑定士ハチの部屋

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古伊万里 その9

大蓋鉢
幕末~明治初期、このよう鉢は骨董店で時々見かけます。
蓋の裏に亀が何かを吐き出している絵が描いてあります、何でしょうか?。
江戸期までの人は蜃気楼は貝・亀・仙人が吐き出したものが見えている、
と考えていたようです、自然現象の説明が付かなかったためでしょうか。
幼稚な絵ですが漫画をみるようで面白いです。
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薄い青磁釉がかかった江戸後期の作品。
鯉は伊万里焼にはよく描かれています。
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1730-1760年 高台銘は筒江冨貴長春、筒江は窯名です、
窯名が入る伊万里焼は数は少ないと思います。
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長四角皿、明治。
明治期まではおさしみを食べる習慣はあまり無かったようです、
そのため丸皿は多いがおさしみ皿は少なく価格は高めです。
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江戸後期、波佐見焼。
波佐見焼は庶民向けの食器を焼成していて重ね焼をするため丸く釉はぎを
して積み重ねて窯入れをしています、窯出し後に釉はぎ跡に色絵を描きます。
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色絵小皿、江戸後期?
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向付2客、明治初期頃
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向付5客、明治初期頃
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江戸後期、器の内面には白色絵の具が使われています、江戸後期の特長です。
銘は奇玉宝鼎之珍、高級食器によく使われる銘です。
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次回はパゴダ(仏塔の意味)マイセンマーク有を紹介します。
by kahohira | 2012-12-01 11:38 | 骨董 | Comments(0)