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鑑定士ハチの部屋

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発掘品

すこし、ほっこり系の写真です。
昨年の暮に我が家に貰われて来た蘭です。
ここ数日で花芽が伸びてきました。
この写真を見て何の花芽かわかる方はかなりの園芸通だと思います。
答えは胡蝶蘭です、胡蝶蘭は初めてですので咲かせてみたいです。
これからも花芽の成長を紹介していきます。
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古瀬戸。
仏花器、その1
美濃瀬戸古陶磁研究所の紙が張ってあります。
室町、昭和6年出土と書かれています。
釉薬のかかった発掘土器にはカセがあります。
カセとは100年以上土中にあると釉薬が剥がれ落ちていき、釉薬の
かかってない所が現れます、本来の土味が見えます。
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仏花器、その2
古瀬戸は鎌倉幕府とかかわりが深かったと言われています。
仏教関係の焼き物を納めていたのでしょうね。
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仏花器、その3
底は糸切りです、古い焼き物は糸きり底をよく見かけます。
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仏花器、その4
小さな小壺と陶片です。
このような発掘品は物原に出来損ないのため捨てられた焼き物ですが、
学術的には非常に貴重な物です、現在は発掘はできません。
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須恵器です。
発掘品は永く土中に眠ていたため土臭がします。
乾燥した状態では臭わないが水に漬けるとすごく土の臭いがします。
この猛烈な土臭が発掘品の証明になります。
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タイ・ハンネラ土器発掘品です。
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茶入。
前所有者は古唐津と説明していました。
東北大学が藤原三代の調査をした折に発掘した物だそうです。
この小壺を九陶(佐賀県立九州陶磁器文化館)に鑑定を依頼しました。
かなり古い時代に日本に招来した唐物でしょうとの説明でしたが、
確定は出来ませんでした。
この焼き物にもカセが見られます。
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次回は伊万里焼以外の地方窯の紹介です。
by kahohira | 2013-01-14 11:05 | 骨董 | Comments(0)