2013年 09月 21日
平戸焼ケヤキ製の箱です。 鉄製の把手、この角ばった作りは江戸期のものです、明治になると丸い把手作りに なります。 前蓋をとると磁器製の人形が入っています。 この箱は共箱なのかは定かではありません、共箱であれば作品は江戸期のもの となりますが、後で箱の中身が入れ替わる事は多々ある事だと思います。 知識不足で共箱の真贋はわかりませんが人形とのサイズは合っています。 この平戸焼は私が骨董に興味を持ち始めた頃に購入しました、その頃は骨董の 見方が判らずに骨董店主に質問ばかりしていました『あなたは熱心だね』と言い ながら質問に答えてくれました、質問だけで何も買わないはただの営業妨害その ものでしょうから、今後のお付き合いと言う意味で店主のいいなりの45000円で 我が家に引き取りました。 顔のアップ。 髪・眉・目・鼻・口・・・・かなり細かい作業の手が入っています、少しコワイよ。 両手の間(ふところ)にカエルを抱いています。 この作品名は「ガマ仙人」だと思います、ガマ仙人の操るガマは前足二本後ろ足は 一本だそうですが本品は前後二本ともあります。 平戸焼には〇〇仙人と呼ばれる作品が多数あるようです。 別の角度からパシャと撮影、ガマが判りにくいかな?。 背中から撮影。 個人的には女性が片肌脱いでる後姿が好きなんですが・・・・、これは余談ですね。 高さ:25cm 横:15cm 底です。 径:13cm 天草陶石。 宝船 香炉 全長:27cm 高さ:19cm 重量:約2キロ弱(すこし重い) 船首側からの写真。 大黒様が前方斜め前を見ています。 大黒様に下船してもらいました。 香炉の蓋になっています、足の下は煙抜きの穴が空いています。 蓋の裏側、キズはありません完品です。 購入先:ヤフオフ 8500円 船の全形を海鳥目線でみる。 船倉の内は空き室です。 次に登場するのが私自身がよく解ってない焼き物です。 径:15.1cm 高台:8.5cm 購入先:ヤフオク 購入額:52000円(ライバルが多くて高額になった) 出品者の説明:盛期伊万里 描いている絵だけを見ると「鍋島」と思うのだが?。 蝶も丁寧に描いている、モスラーみたい。 後日、平戸の本で小鉢に描かれた同様の絵を見つけた。 しかし、平戸焼との説明のみで時代的な説明は無し。 骨董店主にみせたら、『盛期伊万里なら表にこれだけの書き込みがあれば裏にも 丁寧な書き込みがあるはず、鍋島なら高台の作りが違う、のこりは平戸しかない』 との談話。 幕末~明治初の平戸でいいのかな?、誰かわかる方教えてください。 平戸焼の共箱「栄螺蓋物」と書かれている。 共箱の蓋を取りました、中身はサザエの焼き物。 このサザエの焼き物、大きいの、横の単三電池と比較してください。 長さ:22cm 高さ:14cm サザエの蓋の大きさも単三電池と比較で判ると思います。 摘みはタコの頭 径:12cm 高さ:タコの頭まで 5cm 蓋の裏側、本物のサザエの裏蓋の模様になっています 。 カニ・フジツボ等が貼り付け技法で作成されています。 購入先:ヤフオク 14000円 この手のサザエは大・中・小あります、骨董店にはまだ在庫はあるようです。
by kahohira
| 2013-09-21 11:41
| 骨董
|
Comments(5)
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Michnoski
at 2013-09-28 00:46
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Kahohiraさま
平戸焼の第三弾、細工物ですね。 ガマ仙人の造りの細かいこと!平戸焼はたしかにナントカ仙人が 多いですが、ガマ仙人は初めて見ました。 これは縁起の良い組み合わせなのでしょうか? 顔の細部の造りがすごいですね。 真ん中の香炉は似たようなもので染付けのものが以前イーベイに出ていました。値段は7万弱といったところでしたよ。高いので手がでませんでした(笑) 染付けのお皿は平戸っぽいですね。 高台のつくりや後ろからの白磁の端正さが秀逸だと思います。 やっぱり平戸は良いですね。技術の高さが秀でていますね~ 魅かれます・・・
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kahohira at 2013-09-28 13:41
Michnoski さま、こんにちは。
染付のお皿は「蝶百合文」として「目の眼」1993.5月号:遅咲きの華ー平戸焼の特集に類似の小鉢が掲載されていますので幕末期の作品で良いと考えています。この時期の平戸は盛期伊万里と比べても遜色のない物との評価がされています。平戸焼は伊万里焼よりも一段下の評価の時期があつたようですが今では盛期伊万里と互角の評価ではないでしょうか。Michnoskiさまが平戸に魅力を感じられるのは先見の目があると思います、平戸焼の出品があれば購入を勧めます。 (価格にもよりますが)
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Michnoski
at 2015-09-25 08:47
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先の質問、すみません。
こちらに詳しく説明がしてありましたね。 空洞だったような記憶があったなぁ~、と思っていました。 大変失礼しました(汗) よくみると後ろに穴が開いていますので 香炉なのでしょうかね。 内部は釉薬がかかっているのみたいですが こちらも気になりますね。 実は最近これにちょっと似たものを見つけたものですので つい気になってコメントしてしまいました!
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kahohira at 2015-09-25 19:03
> Michnoskiさん
Michnoskiさま、こんばんは。 ご無沙汰しています、ブログは何時もチェックしていますよ。 トルコライスを食された時の写真はご本人ですか?。 若くて美人ですね、骨董に興味をお持ちなのでもうすこし年配の方かな?と思っていました。 お尋ねのガマ仙人ですが、内部は無釉薬です、型枠に押し当てた陶工の指跡が残っています。 平戸焼は幕末~明治の作品を多く見かけますが江戸中期頃の作品で平戸と確認できる物は少ない との事です、それらしき皿がありますのでブログで紹介します。
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Michnoski
at 2015-09-26 14:32
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Kahohira様
そうですか。内側は無釉薬なのですね。 でも、そうすると置物の背面に二つ穴があるのが 気になりますね。 これは顔のつくりも細かくて、所謂染付のひねり物とは 趣向が異なる気がしますが、これだけのものを造れるのは やっぱり三川内の職人さんくらいなのでしょうね。 最近実は青磁の蝦蟇仙人の置物を購入しました。 顔や皮膚の部分は無釉薬、他は青磁でした。 内部もちゃんと青磁になっていて、「??」と思っていたのですが、もしやと思い香を焚いてみたら、案の定 口と袖口から煙が出てきました。平戸かなぁ~と言いたいのですが、もうちょっと調べてみたいと思います。 そのうちアップしますね。 平戸の江戸中期物、楽しみにしています。 あと、過分にお褒め頂きありがとうございます(笑) 遠めにはいいんですが、近くで見るともう皺が・・・(汗) |
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