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鑑定士ハチの部屋

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古伊万里 金襴手


伊万里の磁器。
1610年代に初期伊万里と呼ばれる「日本最初の磁器」作られました。
1640年代に色絵磁器の「古九谷様式」が生まれました。
1660年代に「柿右衛門様式」ができヨーロッパへ輸出されます。

今回は「柿右衛門様式」後に作られた「古伊万里」です。
1690-1720年頃に国内向けに作られた豪華な色絵磁器「金襴手」
と呼ばれる磁器の紹介です。
古い木箱。
当時からの時代箱でしょうか?。

古伊万里 金襴手_b0246869_16214542.jpg
蓋を取りますと。
「ハデ」な色絵磁器です。
古伊万里 金襴手_b0246869_16215918.jpg
各部位を見ていきます。
最初に「やきもの」を見るうえでのチェックポイント「高台」です。
焼き物好きな人は必ず高台付近を確認します。
古伊万里 金襴手_b0246869_16230045.jpg
「銘」は「大明萬暦年製」。
この「銘」は高級食器に使われる「銘」だそうです。
「目跡」は「一個」です。
「土」は「白く」高級感があります。

鉢の側面を観ます。
古伊万里 金襴手_b0246869_16221575.jpg
「龍」の全身が描かれています。

「龍頭図」のアップ。
古伊万里 金襴手_b0246869_16222553.jpg
「なかなかの面構え」ですね、「爪」は四本。

龍図の反対側面。
古伊万里 金襴手_b0246869_16224109.jpg
この側面の「模様」見たことがあります。
調べてみました。

「日本のやきもの」九州国立博物館発行の本です。
古伊万里 金襴手_b0246869_16205474.jpg
掲載がありました。
古伊万里 金襴手_b0246869_16213180.jpg
ほぼ同じような側面の描き方です。

次に鉢の内部を観ていきます。
「見込み」です。
「麒麟の図」です。
古伊万里 金襴手_b0246869_16231388.jpg
そして、内面上部。
古伊万里 金襴手_b0246869_16233101.jpg
古伊万里 金襴手_b0246869_16234690.jpg
古伊万里 金襴手_b0246869_16235938.jpg
「古伊万里・金襴手」は「金彩」を多用している事でしょうか。
他の古伊万里はここまで「金彩」の使用は無いと思うが・・・。

しかし、「古伊万里」には「贋作」が多くあります。
特に「初期伊万里」・「藍柿」等「贋作」が多くあるそうです。
知り合いの「骨董店主」は「本歌」は沢山な数は無いはずと言います。
「ヤフオク」等で売られている骨董品は「あやしい物」を時々みかけますね。

この「古伊万里・金襴手」は私には「本歌」か「贋作」か、よく判りません。
有田の「九陶」へ行く機会があれば持参して鑑定してもらう予定です。

















by kahohira | 2015-08-02 18:37 | 骨董 | Comments(0)